読者の中で、何人がこの手打ちパチンコというものを打った
事があるだろうか。自分の右手に全神経を集中し、レバーを
はじく力の加減だけで玉の勢いに強弱をつける手打ちパチン
コ。
そんな手打ちパチンコの歴史は長く、古くは戦後までさか
のぼる。当時はレバーの上に玉を入れる穴があり、1発1発
玉を入れて打ち出すというシステムだった。
上の手打ちパチンコは、上皿を搭載し、連発で打ち出せる
ようになった最後期のモデル。出玉はオール15。ちなみに
この頃は、機種名という概念はあまり重要視されていなかっ
たようで、この機種名も不明である。
また、手打ちパチンコの一番の特徴は、その省エネ性とも
言える。玉の打ち出しから出玉の放出まで、全て機械式で処
理される。例えば、一度閉じたチューリップに入るとチュー
リップが開き、また玉が入ると閉じるといった具合。その為、
電力を全く必要としないのだ。この機種には一応電源ケーブ
ルが存在するが、それは筐体左上のランプの点灯にだけ使用
される電源のようだ。
遊戯方法は至って簡単。どのチューリップでも1発入れば
15発放出。センターの回転体は特殊で、入る穴によって開
くチューリップが変わり、真ん中の穴に入ると全てのチュー
リップが開く。当然ながら、リーチや予告などは存在しない。
現在でも、京楽の「CRAぱちんこラッキークラウンSP」
など、この時代の遊戯システムを踏襲した「普通機」は、極
少数だが存在している。
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